【20】 投資の目的と出口戦略

こんにちは、ディーターです。

今回は投資の目的について解説させて頂きます。
具体的には資産の取り崩し方高配当株について簡単に解説させて頂きたいと思います。

今回の話を知り、あなたが投資をする目的意識をはっきりとさせることであなたにとっての投資の最適解を見つけることができます。

投資の目的なんてお金を増やすことしかないと思っている方は、投資の目的をもっと深く考える必要があります。

多くの方にとって、投資の最適解はインデックスファンドを長く持ち続けることだと解説させて頂きました。

これは、多くの資産を作ることでお金の心配をしなくて済む人生を送れるようにすることが、幸せな人生を送る一番の近道だと思われるからです。

ただ、少しでも長期投資をしたことがある人なら分かると思いますが、この方法は全く面白くありません
何しろ証券口座の残高は増えていっても収入が増えるわけではなく、あなたが毎月使えるお金が全く増えないのだから当たり前です。
投資とは長期間かけて資産を増やすことなのだから、そもそも面白さを求める方が間違っていて、お金が増える面白さを味わいたいのならギャンブルをしてください、となります。

とは言っても増えたお金がずっと使えないのなら、何のためにやっているか分からないという意見もその通りだと思います
死ぬときに一番お金持ちになっても仕方が無いと思う方は「DIE WITH ZERO」という有名な本を読んで頂くのが一番良いと思いますが、この考えは誰もが持つ当然の考え方なので、最終的にはインデックス投資で増やした資産を使うことを考えたり、インデックス投資以外の商品に投資をするという選択肢もあるわけです。

資産の取り崩し方については有名な4%ルールというものがあります。

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DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

簡単に言うと、優秀なインデックスファンドの平均リターンは年利5%以上あるため、毎年4%ずつ資産を取り崩して言っても無くならないのではないか?という考え方で、実際に結果はその通りであり、毎年4%ずつ資産を取り崩していけば資産が無くなることはほとんどありません。

実際の株価は暴落することもあり、年間を通してのリターンがマイナスになる年もあるので100%資産が無くならないという保証はないのですが、取り崩しを始めてから30年後も資産が残っている確率は90%以上あるというものです。
この4%ルールはTrinity Study(トリニティ・スタディ)という論文で発表されたとても有名な考え方で、資産運用に詳しい方にとっては投資の出口戦略として常識になっています。
実際には株よりもリスクの低い債券というものも持っていた方が確立が上がったり、実際に何%で取り崩したら資産が残っている確率は何%あるかなどは、4%ルールで調べたら詳しいデータがいくらでも出てきますので、ここではそうなるという結果だけをご紹介させて頂くことにします。

資産を現金で持つ、株式で持つ、債券で持つなど、どんな割合で持つのかというのは資産をどんなポートフォリオで持つかとも言いますが、これはかなり奥が深い話で、現時点で真剣に議論するべき話ではないと思っています。

既にお金についてある程度勉強をしてきた人で、資産もそれなりにあったり老後に向けてそろそろ真剣に考えたいというような方が考えるような分野なので、おそらく多くの方にとって今は
「リターンはそこまで高くないけど債権というものを持つという考え方もあるんだ」とか
「4%ルールで資産を取り崩せば高確率で資産は残るんだ」という結果を知るだけで良いだろうと思っています。

だって私の発信を見てくださってる方の多くは、多分ですがおそらくそこまで資産に余裕なんてないですよね?
先進国株を100万円分買って、日本株を100万円分買って、先進国債権を100万円分買って、日本国債を100万円分買って・・・とかなんてできないですよね?

だから今はポートフォリオのことは気にしなくて良いです。

投資では「卵は一つのかごに盛るな」という有名な格言があるのですが、これはいくら優秀な株であっても、たった一つの株しか持っていなかった場合そこがコケてしまったら終わってしまうという分散投資の大切さを表しているのですが、
そもそもS&P500や全世界株などのインデックスファンドは、それだけでも何百社、何全社という株の平均を表しています。
それだけでも多くの分野に分散して株を買っているのと同じことになり十分分散投資できているので何も気にせず一つのインデックスファンドを買って頂いて大丈夫です。

流石に、全財産を全て証券口座にぶち込んで、銀行口座にお金など一切残さないという方がいたら、ちょっと待ってくださいとなりますが、そこまでギャンブル脳な方は昔の私くらいしかいないですよね?

どんな人でも借金を負う可能性があるという話でも解説させて頂きましたが、突然思いもよらない出費が発生する可能性は誰でもあります。
ちょっと何かある度に株を売っていたのでは、株価が下がっているときに売らないといけないことになったりするので、投資というのは生活防衛資金という現金(つまりは銀行預金)がある程度ある状態になってから始めなくてはいけません。
生活防衛資金の金額はその人のライフスタイルによって違うので一概には言えませんが、目安としては100万円~200万円くらい、私のように一人暮らしである程度リスクが取れる人であったとしても最低でも数十万円は必要と思ってください。

では次に、高配当株についてご紹介させて頂きたいと思います。
私は今までインデックス投資についてしか説明してきませんでしたが、高配当株を買いたいという場合はそれも全然ありだと思っています。

株の魅力はなんといっても配当金、不労所得を作って早くFIREしたいんだー!という考えを持っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。

今ではFIREという単語は多くの方がご存じだと思いますが、知らない方のために簡単に説明させて頂くとFIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの略で経済的自由とも言いますが、働かなくても十分生きていけるだけのお金を手にすることで、定年退職になる前に自分から退職をして後は好きなことをして暮らすという生き方です。

4%ルールを使えば、配当金が無くても大きな資産を作るだけでFIREは可能だということはわかると思いますが、何にしても大きな資産を作るのには時間がかかります。
それまでの間ずっと収入が増えないなんて嫌だと感じる方の場合は、高配当株は最高の投資先だと思います。
配当金とはみんな知ってると思いますが、持っている株式に応じて受け取れるお金のことです。
これぞまさに、The不労所得です。

高配当株と言われるものは、だいたい年利2%~4%くらいの配当を貰える株を指すことが多いです。中には年利10%なんてものもあったりしますが、複利の話の内容を見て頂いた方ならもう分かると思いますが、やはり年利10%のような株はあまりおススメできるような投資先ではありません。
配当は10%あったとしても、業績不安定で株価は下落傾向にあり資産としては年々減って行ってしまったり、今は10%だったとしても減配と言って配当金がすぐに減額されてしまうことも良くあります。

ということで高配当株としておススメできるものに関しては、どうしてもS&P500や全世界株よりも年利で言うと少し低くはなってしまいます。
でもやっぱり途中でお金が欲しくなってインデックスファンドを売ってしまうという人もいるかもしれないので、それよりは高配当株を買った方が全然良いです。
というか別にインデックスファンドと高配当株を両方買っても良いわけで、むしろお金に余裕のある多くの方は両方を持っています。

配当金という不労所得が増えるのが嫌な人なんているわけないので当然ですよね?
私もお金に余裕ができたら、将来的には両方持ちたいなと思っています。

あと、高配当株に関してもSPYDとかVYMというような名前のいろいろな投資信託があります。
ちなみにこれらは株のセットではあるんですが、投資信託ではなくてETFというものなんですけどね。
SPYD?VYM?ETF?もう訳が分からない、カッコつけて英語を使うな!という人もいるかもしれないのでETFについてはまた今度解説させて頂きたいと思います。

最後に、利回りを計算してもらえばわかると思いますが、月々2,3万円の配当金をもらえるようになりたいと思ったらやっぱり1,000万円くらいの投資資金が必要になってきます。資産100万円くらいでは、どうやっても無理なんです。

またまた金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査によると、金融資産100万円以下の割合は2人以上世帯では30%くらいだし、単身世帯に関しては50%くらいになるようです。

なのでやはり私の結論としては、確かに投資で資産を増やすことも大切ではあるけど、それ以上に無駄な支出を減らしたり収入を増やすことを先に考えましょうとなります。

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。

この記事を書いた人

30代後半、無職、借金1000万円の状態から、考え方を変えるだけで人生いくらでも大逆転できることに気づいてしまう。

現在は個人事業主として働きながら借金を返済中。
借金はまだ数百万円ある状態にも関わらず、毎日幸せを感じながら生活している。

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