【19】 借金を背負ったときにとるべき行動【後編】

こんにちは、ディーターです。

借金を負ってしまったときにどのような行動をとるべきかということに関して、結論としては
・どんな人でも借金を抱えてしまう可能性はある
・借金ができてしまったときは、新しい借金を作らないことを最優先にする
・なんとしてでも今すぐ全額返済しないといけないと思わないようにする
・1人で悩むのではなく誰かに相談する

の4つであることは前回最初に言いました。
前編では最初の2つについて解説させて頂いたので、後編では残りの2つについても解説させて頂きます。

なんとしてでも今すぐ全額返済しないといけないと思わないようにするという言葉を聞いて、少し納得いかないという人もいるのではないでしょうか?

前回私は借金が少額の時に、多少無理してでも新しく借金を作らないべきだと言ったのだから、それはつまりできるだけ早く借金を返済するべきだということなのではないのか?と反論したくなるのは当然だと思います。
その意見はごもっともです。
できるだけ早く借金を完済すべきだという意見については、私も完全に同意します。

訳の分からないことを言うなと怒られてしまいそうなので結論を言います。
すぐに返せる借金ならできるだけ早く借金を返した方が良いのは確かですが、今すぐ完済できるはずもない借金をすぐに全額返済しようと思ってはいけないということです。

この考え方はとても大切です。
では、ここでまたしても私の悪い例をご紹介させて頂くと、私は借金額が数百万円になってしまったとき、毎月の給料から数万円ずつ返済したところで最早何の意味も無いと思うようになり、数万円の資金を元手にFXでお金を増やして返済を早めようとしました。結果は言うまでもなく負け続けました。

それまではFXなんてほとんどしたことが無かったのに、なんとかして大きなお金を作らないといけないと思ってトレードの勉強もたくさんして取引を繰り返しました。
とにかくハイリスクハイリターンの方法を追求し、給料の半額くらいの金額を3日で失ったこともあります。
結果的に、カードで作った借金には及ばないものの、総額で数十万円以上のお金を失っています。

平均以下の人間が100万円以上の借金をすぐに完済するなんてどう考えても無理なので、それを今すぐに返さないといけないと思うことこそが最大の間違いだと言わせて頂きます。

余裕がない人はすぐに結果を求めるので、必ずギャンブルに走ることになります。

某マンガのように、希望の船エスポワールに乗ってしまうのは、すぐに完済できるわけがない借金を今すぐ完済しようとする人なんです。

以前、総量規制という、年収の3分の1以上のお金を貸してはいけないという規則があると言いましたが、これはつまり年収の3分の1以上の金額の借金を抱えてしまったら、利子という悪魔的なチカラのせいで、普通に考えて返済するのは相当厳しいということを表しています。

100万円以上というどう考えても厳しいだろうという金額で説明しましたが、もちろんこれは30万円とかでも同じです。
必要な金額は30万円だけど、どうやっても3万円しか手元にない場合、この3万円を10倍にするしかないと思ってしまうという気持ちは物凄くよくわかります。
ギャンブルで運良く3万円が15万円になることもあるでしょう。
「5倍にできたのだからあとはこれを2倍にするだけだ、よし、行ける!」と思った瞬間ざわざわしだして、結局全額失うことになります。

ギャンブルでは、絶対に失ってはいけないお金を使った場合、必ず負けるようになっています。
誰が言い出したのか分かりませんが、負けフラグが立っているとはまさにこのことで、不思議なことに例外なく負ける運命にあります。
逆に、楽しめたら良いやと思って遊びでやってる人の方が勝ってしまうものです。

この場合の最善の方法は3万円を返済して借金を27万円にし、節約したりギャンブル以外での収入を増やすことにより来月返済可能な金額を増やす方法を考えるべきです。

では最後の、1人で悩むのではなく、誰かに相談するということについて解説させて頂きます。
これはもう言葉通りで、物事が良い方向に進んでるならまだしも、良くない方向に進んでいる場合は、自分1人で悩んでも大抵さらに悪い方向に進むだけです。

まだどうにかなる状況のときに誰にも相談せず1人でなんとかしようとするけど、ほぼ上手くいくことはないので、結局最終的にどうしようもなくなったとき最悪の結果を報告するしかなくなります。

相談なんてできるわけがないと思ってしまうかもしれませんが、1人でなんとかしようとしてもさらに悲惨な結果しか待っていません。

それに、人って本当に優しいところがたくさんあるんですよ?
もうどうすることもできないような状況になってから家族や恋人・親友などに話したとして、絶縁されたのなら、まだあなたは一時的には救われたのかもしれません。
でももしかしたら、あなたが頼んでもいないのに仕事を辞めてしまい、その退職金であなたの作った借金を返済しようとする人だっているかもしれないです。
もしそんなことになったら、大切な人にそんなことをさせてしまったということであなたは一生後悔するんじゃないですか?

以前の私は人間嫌いで、人の悪いところしか見ていなかったのでこんなことを考えることは絶対に無かったのですが、一度人の優しさというものを感じると人の良いところがたくさん見えてくるようになり、人のことが好きになりました。

他人の借金を返すために仕事を辞める人なんてほとんどいないかもしれないし、借金を返す方法としてはおそらくそれが最善の方法ではないと思います。
でも人は合理的ではなく感情で動くことの方が多いです。
本来なら本当に優しい心を持っているけど、やっぱりお金無しでは生きていくことはできないので、どうしても感情よりお金優先で動かなければいけないような場面も出てきてしまいます。
そんな本当にキレイな心を汚してしまわないためにも、お金の知識をつけることは本当に必要だと思います。すみません、思いっきり脱線しました。

あと最後に、実際はこちらの方が多いかもしれないですが、やっぱりどうしても借金のことを身内に相談することはできないという場合は専門家に相談してください。
そんなお金があるわけ無いという場合でも、法テラスというところに問い合わせてみれば相談だけなら無料で弁護士の先生に相談させてもらうことができます。
素人のこんな私の話なんかより何倍も価値ある話を聞けるはずです。

ということで今回は初めて前後編に跨って借金を負ったときにとるべき行動について解説させて頂きました。

長々と偉そうに解説させて頂きましたが、実際に私が取った行動は全て真逆の行動でした。
自分のできないことを発信するというのは本当に気が引けるのですが、たくさんの失敗を経験して振り返って考えたときに絶対にこうするべきだったということを解説させて頂きました。
最初に借金を作ってしまったときは出来なかったけど、もし今自分が同じ状況になったら絶対に今回説明したような方法を取りたいと思っています。

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。

この記事を書いた人

30代後半、無職、借金1000万円の状態から、考え方を変えるだけで人生いくらでも大逆転できることに気づいてしまう。

現在は個人事業主として働きながら借金を返済中。
借金はまだ数百万円ある状態にも関わらず、毎日幸せを感じながら生活している。

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