【70】 騙されてもみんな気づきません

こんにちは、ディーターです。

前回は、良くある詐欺に騙されないように気を付けてくださいという話を解説させて頂きました。
前回のような数十万円以上の高額な商品を買わされるケースなら多くの人が騙されていると気づくのですが、今回はもっと身近な例で、ほとんどの人が騙されているのに騙されていることにも気づいていないケースを解説させて頂きたいと思います。

詐欺なんかに絶対に騙されないと思っている人は多いと思いますが、まずはこの考え方は絶対にやめた方が良いです。
騙されない人なんて世の中にほとんどいません。

現在の私は、自分がクーズーであると自覚していますし、目の前にいる相手がどういう考え方をしている人かというのをよく考えますし、お金に関してはいろいろ知識もつけましたし、表面的なことではなく本質はどうかということをよく考えるので、おそらくかなり詐欺には騙されにくいタイプの人間だと思います。
そんな今の私でも毎月、下手したら毎週のように騙されています

何に騙されているかわかりますか?
結論を言います。
広告に騙されています。

どう考えても金額に見合った価値のないものを、価値があるように見せかけて買わせるのが詐欺ですよね?
そう考えたら、世の中詐欺商品ばかりだと思いませんか?

買ってから、別に買う必要無かったなと思う商品を買ったことがない人なんて、この世に1人もいないと思います。
どんな商品だろうと、お客さんに買ってもらわないといけないので、本来の価値よりも良く見えるように売られています。

もちろんそれ自体は商売をする上で当然のことで、何も悪いことではありません
ただ、買う必要のないものを買わせて、多くの人を貧乏にしているという点だけで言うと、お客さんを騙しているということは確かです。

商品を魅力的に見せるというのは、消費者の目線で考えることができる素晴らしい能力のある人しかできないので、そういった方を詐欺師と同じように解説するのは私もあまり気が進みません。

そういった優秀な方を詐欺師にさせないためにも、極力自分にとって買う価値があるものだけを買うようにして欲しいです。

例えばですが、保険などは多くの人にとっては契約する必要はないものですが、中には契約する価値がある人もいます。
もし価値がある人だけが契約するようになったら、その瞬間、保険は神制度と呼ばれるようになります。
もちろんそんなことになったら保険会社は存続が難しいと思いますが。

他にも分かりやすい例で言うと、スマホアプリの課金とかも、後々考えてみたら後悔する人がほとんどじゃないでしょうか?
夜のお店とかもそうですし、これは私も強くは言えないことですが、ギャンブルに使うお金とかもそうです。

楽しみを買っているのだから、別に騙されているわけではない!と思うかもしれないですが、ほとんどの人にとっては金額に見合うだけの価値はありません。
そんなにお金を使わなくても、もっと楽しい経験は世の中にいくらでもあります。

そういった無駄遣いと思えるようなことも、人生で1回や2回なら経験してみるのも価値はあるかもしれないですが、1回や2回で辞められる人はほとんどいないので、トータルで考えたら数十万円以上の金額を使っている人は多いと思います。

キャバクラやホストクラブの依存症、ギャンブル依存症、ゲームの廃課金プレイヤーなら数百万円以上は何も珍しくありません。

私はかつてパチンコ店で働いていたこともあるのですが、生涯で確実にパチンコに1,000万円以上のお金を使ってきたと言っていた方もいました。

このようなお金の使い方をして、後悔しているという話はよく見たり聞いたりしますが、やって本当に良かったという話は一度も聞いたことがありません。

逆にお金を全くかけないか、かなり安い金額しか使わない趣味などを楽しんでいる人が、最高の趣味だと言っている話は良く聞きます。

数百万円や1,000万円以上のお金を使っているという人はそこまで多くはないかもしれないですが、ちょっとゲームにお金を使ったり、ブランド物の服やバッグや時計などを買ったり、見栄のためにだけに家や車をワンランクアップさせたりしていたら簡単に数十万円以上はかかります。

そういった、広告やセールストークや周りの意見などに騙されて、本来使う必要の無かったお金を使っている人が、詐欺に騙されて数十万円の壺を買う人を笑えますか?
巧みな営業戦術にはまり、生涯で考えたら数百万円以上のお金を使っている人が、師匠や教祖の言葉を信じて数十万円数百万円の会費を払う人は頭がおかしいと言えますか?

騙されてお金を失うというのは、何も違法な詐欺だけじゃないという認識を、多くの人にもって欲しいです。

ちなみに補足しておきますが、決して買いたいものは極力我慢しなければいけないということではありません。
もっと安くすませることもできたけど、少し高い良いものを買うことで、満足して幸福度が上がる場合もありますし、安いもので我慢することによりストレスを感じてしまい、パフォーマンスが下がる場合もあります。

大事なのは、お金に見合った価値があるかどうか考えることです。
いくら安くても二度と使いたくないものなら買う価値はないですし、貴重な経験が得られるなら高いお金でも払う価値があります。

中には、周りの人からしたらどう考えても無駄なものでも、本人は価値があると思い込んでいるものもあります。
私は今まで毎年ギャンブルで数十万円以上のお金を使ってきましたし、本当にお金が無くてもやしを買って良いかどうか悩んでいた時期もあったんですが、そんな時でもタバコだけはためらうことなく買っていました。

それは依存症という少し別の問題もからんでくるので、ちょっと話が変わってきます。
依存症への対応方法はまた今度別の機会に解説させて頂こうと思います。

もし自分が依存症ではないと思っている人は、少なくとも買う価値があるかどうか1秒でいいから考えてから買うようにして見てください。
0にするのは難しいとは思いますが、騙される機会は圧倒的に減るはずです。

ちなみにこれは今までの経験から私が本気で確信していることですが、幸せを感じることができる本当に価値があるものというのは、お金で買えないものばかりです。

誰もお金を使わなくなったら経済が回らなくなってあまり良くはないですが、あなたが無駄遣いしなくなっても、無駄遣いしてくれる人は世の中にたくさんいるので、経済の心配をする必要はありません。
世の中の経済状況の心配をする前に、まずは自分自身の経済状況の心配をしてください(笑)

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。

この記事を書いた人

30代後半、無職、借金1000万円の状態から、考え方を変えるだけで人生いくらでも大逆転できることに気づいてしまう。

現在は個人事業主として働きながら借金を返済中。
借金はまだ数百万円ある状態にも関わらず、毎日幸せを感じながら生活している。

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