【28】 NISAでETFを購入する戦略

こんにちは、ディーターです。

今回はNISAでETFを買う戦略について解説させて頂きたいと思います。

戦略を解説する前に、まずETFというものが何なのかわからないという方もいると思うので、先にETFについて解説させて頂きます。
ETFとは日本語で言うと上場投資信託です。
Exchange Traded Fundsの略でETFです。
投資信託とほぼ同じと思ってもらって良いのですが、違いは何かというとETFというのは上場しているので、価格は常に変動していますし、売買タイミングにしてもあなたが証券口座の取引画面でクリックするだけですぐに売買できるということです。

投資信託は違うの?と思う方もいるかもしれませんが、投資信託は1日1回しか価格が決まりませんし、売ろうとしてもその日1日の市場が終わってから売られることになります。

ETFは普通の株と同じように、やろうとすればデイトレードのようなことも可能だけど、通常の投資信託はあくまで資金を預けて運用してもらっているというものなので、デイトレードなんてできません。
まぁデイトレードはギャンブルであり、やるのはオススメしませんと散々言っているので、多くの人にとってはそんな違いはどっちでも良いと思うでしょう。

では長期投資をする上で気を付けることはないのかと言いますと、あります。

一番大きな違いは配当金の扱いです。
ETFの場合は配当金が振り込まれることになるのですが、投資信託の場合は配当金は自動で再投資されることになります。

これについては、どちらが良いかはあなたの判断次第になります。
どちらにもメリットデメリットがあります。

まずは配当金を受け取るデメリットを説明します。
投資は複利のチカラを利用して資産を増やして行くのが最善の方法なので、貰った配当金も再投資に回して投資して行く方が資産の増加が早くなります。

投資をしていく人にとっては基本的には資産を増やして行くのが目的なので、配当金は再投資するというのが一般的には常識になっています。
そのため、ETFを購入した場合には受け取った配当金で自分でETFを買い足して再投資していく必要があるわけです。
ETFの売買手数料というのはそこまで高くないのでそんなに気にしなくて良いかもしれないですが、毎回買い足さないといけないのは、何よりも面倒くさいですよね?
投資信託ならこれを自動でやってくれているので、自分で再投資するのが面倒くさいというのが配当金を貰う場合の一つ目のデメリットです。

二つ目のデメリットは、配当金を受け取ったときに税金を払わなければいけないことです。
株でもFXでも取引で利益が出たら税金を払わなくてはいけないですが、それは株を売却して利益を確定させた時です。
含み益の段階ではまだ利益は確定していないので株を保有している限りは税金は発生しません。
それに対して配当金を受け取ったら、それを再投資したとしても受け取った配当金に対する税金を払う必要があるわけです。
ただし、投資信託だったとしても最終的に売却するときは、結局配当金分の税金も払うことになるので、支払う税金の総額はETFでも投資信託でもほぼ変わりません。とはいっても毎回税金を払うのは面倒くさいですよね?

ちなみにビットコインなどの仮想通貨では、売却しなくても値上がりしただけで税金を支払わないといけないようです。
ギャンブル大好きの私も意外なことに仮想通貨だけはやったことが無いので、払わないといけないらしいということを知識として知っているだけです。

ビットコインなんて100万円とかするんだから、あなたが買えるわけがないことなんて知っていますし、意外でもなんでもないですよ?なんて、そんなひどいこと言わないでください(涙)

では配当金を受け取るメリットは何かと言うと、誰でもわかると思いますが配当金を受け取れることです。
再投資した方が資産が増えるスピードが上がるのは確かにわかりますが、でもやっぱり配当金を受け取ってニヤニヤしたいですよね?

おそらく投資信託ではなくETFを買う多くの人の理由は配当金を貰えるからだと思います。
資産増加だけなら再投資の方が有利だったとしても、お金は使ってこそ意味があると考える人も多いと思うので、配当金くらい好きに使わせてくれという気持ちは良くわかります。
ですので、どちらを選ぶかはあなたの好みであり、どちらを選んだとしても一理ある考え方だと思います。

次にETFと投資信託の違い二つ目は手数料です。
基本的にはETFの方が手数料が安いです。投資信託は売買も全てやってくれるのに対して、ETFは自分で売買するため、その分手数料が安くなっていると思ったら納得できますよね。
ただ、投資信託にしても優良な投資信託の手数料はかなり安いです。
手数料の違いはほとんど気にしなくて良いと思います。
手数料は気にしなくて良いと言っているのは優秀な投資信託と優秀なETFの手数料の差についてであり、世の中には悪魔的な額の手数料を搾取し続けるボッタくりファンドもたくさんあるので、彼らにだけは本当に気をつけてください。

最後に、ETFと投資信託の違い番外編としては名前が違うです。
ETFにはティッカーシンボルというアルファベットの通称名がついています。
に少し触れましたが、VOOとかVYMとかSPYDとかいうのがそれです。

そこまで詳しく知る必要はないですが、ティッカーシンボルはETFだからついているというよりも上場して取引できるからついているものです。
アップルならAAPL、グーグルならGOOGLのようなシンボルです。
日本でいうところのトヨタ証券コード7203みたいなものです。
念のために補足しましたが、これは知らなくて良いことなので覚えなくて大丈夫です。

ではここからはNISAで買う場合はどうかという戦略面に入ります。

実は私も投資信託のみを買うか、投資信託とETFを両方買うかはかなり悩みました。

NISAはつみたて投資枠と成長投資枠があるのはNISAの説明のところで解説しましたが、つみたて投資枠では投資信託しか買えないので問題ありません。
検討の余地があるのは、成長投資枠でも投資信託を買うかあるいはETFを買うかという点です。

今まで何度も名前が出てきたS&P500や全世界株式というのは基本は投資信託ですが、S&P500に連動したETFなどもあるため、配当金再投資以外の点ではETFを選んでも大きな違いはありません。

私が検討の余地があるかもと思ったのは、成長投資枠で高配当ETFを買うという手法です。

私はインデックスファンドはずっと持っているのが最強ということをよく理解しており、どれだけ値上がりしようと値下がりしようと永久に保有していると思います。

そうなると、口座残高は増えるかもしれないですが、増えたお金を使う機会は無くなります。
口座残高が増えたらもちろん嬉しいですが、口座残高が増えるのだけが楽しみという人生は送りたくないと思いました。

だから、ETFを買って配当金を受け取り、受け取った配当金だけは自分の好きなように使った方が良いのでは無いかと思ったのです。

まだ口座残高が増えてもいないのにそんなことを悩むなんて、ホントに皮算用というやつですよね(笑)

ただ、私とは違い実際に既にある程度大きな資産を持っている方や、節約生活が完全に身についてしまって浪費をする楽しさを忘れてしまったというような方はあえてETFを買い、受け取った配当金は全て使うという戦略もありだと思います。

ただし、そのような方以外に関してはやはり成長投資枠も投資信託を買う方が良いと思います。
理由は、NISA口座は投資上限枠が1800万円と決まっています。投資上限枠というのは入金して買い付けたときの金額のことですので、1,800万円で買ったものが3,000万円になろうと1億円になろうとそこは何の問題もありません。

ここで問題となってくるのは、既に1,800万円の上限枠を使い切っている時で、この場合は配当金でETFを購入し再投資しようと思っても、上限を使い切っているのでETFを購入することができません。
どうしても買いたい場合は一般の税金がかかる口座で運用するしかありません。

ということでオススメなのはやはり全て投資信託を買うことでしょう。
私もいろいろ悩んだ結果、成長投資枠もインデックスファンドを買おうという結論になりました。
もちろん人の気持ちなんてコロコロ変わるので、やっぱりETFを買いたくなる可能性はありますが(笑)

投資上限の点では投資信託を買うべきだという考え方は上限の1,800万円を使い切る前提の話なので、今からそこまで考えるべきかわかりませんが、月々3万円の積立投資でもずっとやっていたら1,800万円の枠は使い切るので考える意味はある話だと思います。

ということで今回の戦略解説として一番言いたかったのは、お金を貯めるだけではなく配当金は再投資せずに使うという選択肢もあるということでした。

私はお金が貯まる前からどうやって使うか考えていますが(笑)、節約習慣が完全に身についてある程度お金もできた方はいつか必ず考える価値のあることだと思います。

お金をどう使うのがあなたの人生を一番豊かにしてくれるのか、是非一度考えて見てください。

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。

この記事を書いた人

30代後半、無職、借金1000万円の状態から、考え方を変えるだけで人生いくらでも大逆転できることに気づいてしまう。

現在は個人事業主として働きながら借金を返済中。
借金はまだ数百万円ある状態にも関わらず、毎日幸せを感じながら生活している。

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