こんにちは、ディーターです。
前回に引き続き、今回も会社を辞める前にやっておくべきことを解説させて頂きます。
今回の結論は一言で言うと単純で、不測の事態に備えておきましょうということです。
要するに、多少の貯蓄はあった方が良いですよ?という話です。
前回、個人事業主の立場は低いので、能力がない人はすぐにクビになりますよということを説明しました。
私はこのことを理解していなかったので、痛い目にあったのですが、でもそれだけが原因ではありません。
もし仮に十分理解していたとしても、クビは避けられなかったと思います。
どういうことか解説させて頂きます。
私はIT業界で働いています。
立て続けに契約打ち切りになるとは思っていなかったのですが、ただ、いくら頭の悪い私でも、会社員を辞める前に収入面に関してはそれなりに色々調べてから辞めました。
最近はIT業界も多少人が増えてきましたが、とはいえまだ人材が不足しているのがこの業界です。
人材が不足しているということは、一旦契約が終了しても次々と新しい雇用が発生するということです。
IT未経験ならまだしも、多少の経験がある人なら、余程のことがない限りこの業界で働き口が無くなることはありません。
私は会社を辞める前に、最低限そのような情報については調べ、セカンドオピニオンとでも言うのでしょうか?一人の人にではなく何人かの人から直接話を聞いた上で、まず間違いなく食いっぱぐれはないだろうという自信をもってから退職しました。
あとこれも当然だと思いますが、複数のエージェントと関係を結び、仮に一つの契約が終了して新しい案件がすぐに見つからない状態になったとしても、別のエージェントからの仕事を請け負うことで、完全に無職になることだけは絶対にないように保険はかけていました。
能力がある人なら、ほぼ正社員同様に長期間働けるのはもちろんですが、私のような能力のない人間でも、絶対に食いっぱぐれることはないはずでした。
そう、絶対にです。
何度も言って来ましたが、現実社会において100%のものなんてありません。
残念ながら不測の事態というのは発生します。
私が何度も契約を打ち切られ職場を転々としていると、ついにアレがやってきました。
そう、新型コロナウイルスの蔓延です。
いきなり仕事が無くなったわけではないのですが、徐々に案件は減っていき、しばらくすると市場全体からほぼ完全に仕事が無くなりました。
企業も新規事業を立ち上げるどころか規模を縮小していたので、一時期は、かなり優秀な方でも契約を打ち切られ、仮に契約できたとしても相当優秀な方が低単価で働いているという状況になりました。
そんな状態ですので、私が働けなくなるのは当然で、結果的に約4,5ヶ月くらいの期間、私はITから完全に見放されました。
その期間というのは今考えても相当苦しかったです。
楽しいとか楽しくないとかではなく、とにかく毎日、今日を生きるためだけに働いていました。
カード地獄に陥っていたときなんかと比べ物にならないくらい生活は厳しかったです。
別に人に言えないような仕事をしていたわけではないのですが、私がやりたくなかったと言っている仕事をここで言うのは、その仕事をしている方に失礼なので詳しくは言いません。
仕事自体は何も悪い仕事ではないですが、私はやりたくなかったというだけです。
一応補足はしておきますが、大変だったと言っても別に毎日が地獄だったというわけではないですよ?
ただ、やりたくない仕事を嫌々頑張ってやっていたのに、おにぎり1個を買うのさえ相当悩まないといけないという経済状況が本当に惨めで悔しかっただけです。
そのときの気持ちというのは経験した人しかわからないので、気になる方は一度無一文になって経験してみることをおすすめします(笑)
私は今まで全く頑張ってないと何度も言っていますが、このときだけは自信を持って頑張っていたと言えます。
でも今では本当に良い思い出で、この数ヶ月は私の人生で一生忘れることがない数ヶ月となりました。
ですから、まだ若い方や特に失うものが無い方は、一度完全な無一文を経験してみることを割と本気でおすすめします。ここは笑いません。
この話は、無一文になってくださいとおすすめしたいわけではなく、何が言いたいかというと、
想定外のことはいくらでも起こりうるということを絶対に忘れないでください。
ということです。
コロナショックが起こるなんて想定できた人はいないでしょう。でも想定外のことが起こるかもしれないということを普段から想定していた人はたくさんいたハズです。
コロナショックに関しては、正社員であったとしてもダメージを受けた方はたくさんいらっしゃるので、ノーダメージで済むような対策を立てるのは難しいと思います。
それでもダメージを最小限に食い止める方法はあったはずです。
具体的には、
・普段から何かあったときにどうしようかということを考えておく
・やっぱり多少の貯金を貯めておく
などだと思います。
ということで、会社員を辞めるのならさすがにある程度の貯金は用意しておいた方が良いでしょう。
私の場合は貯金ゼロだったからあんなに大変な思いをしたんです。
すみません、間違えました。貯金マイナス500万円でした(笑)。
私と同じ経験をしたい人は、クレジットカードも使えない状態にしてからでないと、同じ経験はできないので注意してくださいね。
では、いくら貯金を用意したら良いかですが、これは人によるので本当に難しいです。
私は投資のところでも言いましたが、数十万円から100万円くらいかなと思います。
よく言われるのは、生活防衛資金として用意しておくお金は生活費の半年~2年分くらいと言われることが多いです。
金額にかなり差がありますね。
一般的に家族構成や年齢でリスク許容度は変わると言われています。
独身より既婚者、夫婦二人よりも子供がいる家庭の方が大きな貯金が必要で、
若い人より年齢が上がるにつれてあまりリスクをとるべきではないと言われています。
これについては、おそらく誰も異論はないだろうと思います。
ただし、実際には、年齢や家族構成よりも性格によるところが大きいと思います。
心配性な方の場合は何百万円あっても安心はできないでしょうし、半年分も必要ないという人もいると思います。
実際私は、年齢はそんな若くはないですが、何より失うものがない人間なので、リスク許容度は無限大です。
必要な生活防衛資金は30万円くらいだと思っています。
実際に貯金なし、仕事なしでも数ヶ月生きて来られたわけなので、正直30万円あればあとはいくらあってもほとんど変わりません。
あまり、大丈夫だと安心させすぎるのも無責任だとは思うのですが、ただ世の中の多くの人はあまりにも心配し過ぎなところがあります。
1,000万円もっていても1億円持っていても、絶対に安心なんてことはないので、ある程度のところで見切りをつけるべきです。
絶対に安心がない以上、不安というものも完全にゼロにはなりません。
もし仕事を失ったとしても、好き嫌いさえしなければ、何かしら仕事はあります。
収入が完全にゼロになるわけではありません。
そして本当にお金がなくなったらお金なんて使わなくなります。
どれほど節約上手な人がいても、究極の貧乏人以上にお金を使わないことは不可能です。
生活費は余裕があったときの数分の一になるはずです。
お金を貯めるのは本当に大変だと思います。
そもそも会社を辞めたい人の中には金銭的に苦しいからという人も多いと思うので、そんな人が2年分の生活費を貯めるというのはハードルが高すぎます。
まずは数十万円で良いので貯めようと思ってみてください。
実際に仕事を辞めるかどうかはその金額を貯めてから決めれば良いんです。
数十万円を貯められていない人が、最初から100万円以上を目標にしても完全に無意味です。
宝くじが当たったらどうしようと心配するのと同じことです。
ということで、今回は会社を辞める前にやっぱりある程度貯金を作ってくださいという話でした。
お金を貯めるにはどうしたら良いんですか?という方もたくさんいらっしゃると思うので、次回はどんな人でも絶対にお金を貯められる方法を解説させて頂きたいと思います。
最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。