こんにちは、ディーターです。
今年は新NISAが始まったと思ったら、年初来S&P500も絶好調で最高値更新、さらに最近は円安も凄い勢いで加速していて毎日株価が気になって気になってしょうがないという人も、少なくないのではないでしょうか?
今は株価が上がり過ぎだからその内下落するという意見もよく聞きますし、円安になり過ぎているからこの後円高になったら大損するとか言う意見も良く聞きます。
株価が少し落ち着くまで投資は待った方が良いとか、もう少し円高になるまで投資は待った方が良いという意見がありますが、これは本当なのでしょうか?
そこで今回は、それに対する理論的な回答を出したいと思います。
あくまでもこれは私の意見ですが、投資をいつ始めるべきか少しでも悩んでいる人にとっては参考になるのではないかと思います。
まず、多くのお金の情報発信者が、株価なんて気にせず淡々と積立投資を続けるべきだと言っているのはみなさん聞いたことがあると思います。
結論から言うと、その通りであり、ほとんどの人にとって最善の投資タイミングは今ということで間違いありません。
それで納得していて、既に積立投資を始めていて、株価の変動なんて全く気にならないという人はいいんですが、そうは言われても、なんとかして少しでも安く買って高く売る方法は無いかと気になったり、証券口座の口座残高を見るたびに嬉しくなったり悲しくなったりする人が何の迷いもなく自信を持てるようになるにはどうするべきか考えました。
今回の内容が少しでも不安の種を除く参考になれば嬉しいです。
まず最初に謝らせて頂きますが、私は間違っていました。
何がかというと、お金持ちになるためには支出を減らす方法と収入を増やす方法を身に着けることが何よりも大事で、投資についてはインデックス投資を続けるだけなので、そこまで情報は必要ないと思っていました。
淡々とインデックス投資を続けるだけということは間違っていませんが、淡々とインデックス投資を続けるというのはかなり難しいことです。
余程確信を持っていないと余計なことをして損をすることになります。
せっかくお金ができても、間違った投資をして大きくお金を減らす可能性もありますし、せっかく新NISAを始めたのに投資が嫌になって辞めてしまうという人も出てきてしまう可能性もあるので、投資関連の考え方もできるだけたくさん発信していきたいと思います。
今回、はっきりと言いたいことは、絶好の投資タイミングは暴落後ではなく、常に今だということです。
少しでも安い価格の時に買いたいと誰もが思うでしょうが、はっきり言ってこれは罠です。
何故かと言うと、一つ目は、暴落はいつかやってきますが、もし暴落したとしても株価は今よりも安くならないかもしれないからです。
今後1年以内に絶対に暴落すると断言する人がいたら、それはただの嘘つきです。
暴落がいつ起こるかなんて誰も分かりません。
もしかしたら暴落は数年後かもしれません。
もし今から数年間株価が上昇し、数年後に暴落が起きたとしても、現時点の株価よりも下がらない可能性もあります。
そうなった場合は、結局今よりも高い価格で株を買うことになるだけではなく、それまでの期間に積立投資をしていれば複利で大きく増やせたはずの利益を失うことになるため大損失です。
積立投資をするようになると、お金に対する意識も高まってほぼ間違いなく投資をしていない人よりも無駄な支出は減るので、今投資を始める人と投資を先延ばしにする人との差は計算上の数字以上に大きな差になっていることは間違いないでしょう。
そして二つ目の理由は、価格が下がったときに買うことはほぼ無理だからです。
例えば、連日価格が数%下がっている下落相場があったとします。そして次の日、価格がプラスになりました。
下落相場は終わったと判断してそこで買うことができるでしょうか?
多分、多くの人はもう2~3日様子を見て、本当に値下がりしないようだったら買うことでしょう。
株やFXなどの、短期売買をしたことがある人なら分かると思いますが、値下がりが終わりプラスに転じ始めたので株を買った瞬間、高確率で再び下落が始まります(笑)
負けトレーダーは口を揃えて「まるで誰かが後ろで自分のパソコンのモニターを見ていて、自分が買った瞬間に嫌がらせをしているようだ」といいます。
しかも今度の値下がりはそれまでよりも酷い値下がりなので、これはまずいと思って慌ててすぐに損切します。
第2波の下落が終わるのを待ってまたプラスに転じ始めたとき、今度は安全策をとって一週間くらい様子を見てから購入するとします。
するとどうなると思いますか?
待ってましたとばかりに第3波の下落が始まります(笑)
下落は第何波まであるか分かりませんし、どのくらいの期間続くかも分かりません。
相場の有名な格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」というものがありますが、さすがにもうこれ以上は下がらないだろうと思ってから買ったら更に下がっていって地獄を見たという人は数えきれないほどいます。
逆にまだまだ下がると思っていたら、意外にもそれ以上下がらなかったという例もたくさんあります。
トレードでは、このように暴落は終わったと見せかけてもう一段落下落していく動きを「騙し」と言いますが、騙しにひっかからないようにするためには、株価がかなり値上がりし、確実に上昇トレンドになってから株を買うくらいしかありません。
運が良ければ最初に株を買おうとしていた時よりも多少は安い価格で買えるかもしれませんが、何度も損切を繰り返し、肝心の株価上昇のタイミングをかなりスルーすることになるため、結局暴落なんて気にせず最初から株を持っていた人よりも損をすることになります。
これが、インデックスファンドを購入するベストタイミングは常に今だという理由です。
もし株価が上昇下落するタイミングを高確率で当てることができると思うのなら、インデックス投資などやらずにFXや個別株投資、仮想通貨の売買などをした方がはるかに儲かるのでそちらをおすすめします。
ただし、トレーダーの9割以上がお金を失って退場しているという事実から、どちらの方が良いかは考えるまでもないと思いますが。
ということで、私が短期トレードを経験して手に入れた最大の功績は、株価の上昇下落は読めないので、少しでも得をするタイミングで売買しようとしても逆に損をするだけだという事実を身を持って体験できたことです。
今は価格が高騰し過ぎているから、一度暴落してから投資を始めた方が良いかもと思っている方の疑問に答えたつもりですが、それでも信じられない人は実際に自分でやってみて損を経験するのが一番良いと思います。
ただし、多くの人は最初何度か上手く行くのですが、ある時予想だにしないような値動きで大きく損をし、最終的に見たら大損だったという結果になります。
多少失敗しても、お金は仕事などでいくらでも取り返すことはできますが、時間だけは後から取り返すことはできません。
ギャンブルトレードをした人が、時間の無駄だったと後で後悔することがないことを願っています。
最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。