こんにちは、ディーターです。
前回、高すぎるプライドは悪でしかないという話をさせて頂きました。
言いたいことは全部言ったつもりでしたが、とても大切なことを言い忘れていました。
それは、人にバカにされたときに怒ってしまうことについてです。
すぐに怒るのは良くありません。
これは私の考え方の一つなので、絶対に怒ってはいけないとは言いません。
ただ、私は怒らない方が良い結果になることが明らかに多いと感じているので、参考として聞いてもらえたらと思います。
ではまず結論を言います。
人にバカにされたら、誰でもイライラしたり気分が悪くなったりすると思いますが、そういった時でも、怒らない方が良いと私は思います。
これは決して、喜怒哀楽が少ない方が良いと言うわけではありません。
感受性が豊かな人の方が、人よりも大きな喜びを感じることができるので、何を言われても何も感じないようになることをおすすめしているわけではありません。
人から言われた言葉でショックを受けたりイライラしても良いですが、そこで怒ってあなたに侮辱的な言葉を投げかけてきた相手を、徹底的に叩きのめしても、何も良いことは起きません。
少しでも貶されたら、絶対に許さないというのは、やはりあなたのプライドが高いのが原因です。
自分には原因が無いと思っているからイライラしてしまうんです。
仕事などでは役職が高い人に限ってよく怒る人も多いので、怒ることで上手くいっている人も中にはいるのかもしれませんが、私は何があっても絶対に人を怒りません。
もちろんこれは、何を言われても何も感じないということではありません。
私はかなり感情的な人間で、ちょっと否定的なことを言われただけでも物凄くダメージを受けます。
怒りの感情に関してはほとんど表情にも出さないので、全然怒っていないと思われてさらに失礼な態度を取ってくる人もいます。
でもそういうときに、怒って反撃したりするとあなたの評価を下げるだけですよ?
もし仮に100%あなたが悪くないことで怒られたとしても、そこで怒鳴り合って喧嘩でもしようものなら、周りからはどっちもどっちだという評価を受けることになります。
もし仮にあなたが悪くないのならば、それが一番の損だと思いませんか?
もしあなたが悪くないことで一方的にあなたを責める人がいたとしても、周りの人は見てくれています。
一方的にあなたを責める人の評価が下がるだけで、そのうち必ずあなたは不条理に責められることはなくなるので、安心して大丈夫です。
ただ、一つだけ残念なお知らせがあるのですが、意見の衝突が起こった場合に、100%あなたが正しく、相手が間違っているということは滅多にありません。
もし一方の不注意で交通事故が起きたときに、100%一方だけの責任とならないのと同じです。
相手のミスが原因で何か問題が起こったとしても、ほとんどの場合あなたの行動次第では、問題が発生する前に被害を食い止めることができたはずです。
以前の私は、ミスした人の代わりに自分が悪かったと言って責任を被る人を見て、「本当は全然自分が悪くないと思っているのに、いい人ぶってカッコつけるな!」と思っていました。
本当に性格が歪んだ人間ですね。
完全に犯罪者予備軍だったと思います(笑)
でも今なら、私も自分が悪かったと言うと思います。
やっとその気持ちが分かるようになりました。
人間はミスする可能性があるのは当然なので、ミスする可能性を考慮して行動したり、みんながミスしにくいような状況を作れなかった自分にも責任はあると思うからです。
そして、もう一つ大きな理由が、自分を原因にした方が楽だからです。
あなたがどれだけ頑張って誰かを指導や教育したとしても、その人が成長してくれるかどうかは本人のやる気次第です。
ミスした人を厳しく問い詰めたとしても、また同じミスをするかもしれません。
こういう時に、あいつは何度言っても分からないと怒る人がいますが、怒って無駄な時間と体力を使うくらいなら、多少失敗しても大丈夫な仕組みや、失敗しにくくなる仕組みを作ることに時間を使った方が良いと思います。
他人を変えることはできるかどうか分かりませんが、自分の考え方や行動はいくらでも変えることができます。
家族とかのように本当に成長して欲しいと思う人には指導や教育も必要だと思いますが、それ以外の多くの場合は、怒ることよりも、良い結果を出すために時間を使った方が良いはずです。
指導や教育にしても、学校や会社での指導の仕方について、昔よりかなり厳しくなっていますよね?
例えば、昔は当たり前のように許されていた暴力や暴言も、今ではすぐに大問題になります。
最近は甘やかしすぎと言う人も中にはいますが、色々な研究の結果から、怒るよりも怒らないで教えた方が良いという結論になっているわけですから、指導するにしてもやっぱり怒らないで教えた方が良いと思います。
あと最後に、もう二つ大事なことがあります。
一つ目は言い訳についてです。
以前の私は、口を開けば言い訳ばかりでした。
言い訳が良くないというのは誰もが分かっていると思います。
でも言い訳してしまうんですよね?
分かります。
私も以前は、言い訳はいけないと分かっていても、何か失敗すると条件反射で言い訳をしてしまっていました。
どれだけ口にしてはダメだと思っていても、もう条件反射なので我慢することはできないんです(笑)
でもこれについても、自分がクーズーだと認めると、言い訳なんて出て来なくなりました。
自分に能力がないからできないだけなので、できなかった理由を探す必要がどこにもないんです。
むしろ失敗しない時の方が信じられないと思っています。
私が個人事業主となり収入が増えていると言う話を聞いて、個人で高い契約を取るためには自分を優秀に見せないといけないと思っている人もいると思います。
もちろん、自分は能力があるように見せないといけない場面もないわけではないですが、基本的にはやっぱり、自分は凄い人間であるかのように振る舞うよりも、あまり能力は無いですが頑張りますという人の方が信頼されます。
ビジネスも結局は人間関係が一番大事だということですね。
そして二つ目は言った言ってない論争です(笑)
仕事でも家族でも恋人でも友人でも、言った、言ってないで意見が食い違うことって、よくありますよね?
100%どちらかは間違ったことを言っているのに、お互い本当に自信満々で断言してしまいます。
こういう場面に出くわしたときに、私はすぐに私が間違っていたと謝っています。
実際にどちらが間違っていたかなどを一切追求すること無くです。
これは絶対に参考になると思うので、是非やってみて欲しいです。
自分が間違っていた場合は早く謝った方が良いですし、もし相手が間違っていたとしても真実を追求することに何の得もありません。
相手は自分が正しいと思っているので、あなたが間違っていましたという事実を知らせて恥をかかせても余計相手の気分が悪くなってしまうだけです。
このときに一番大事なのは、本当は自分が正しいのに相手に合わせてあげるというのではなく、本当に自分が間違っていたと自分で認めることです。
本当に悪いと思っているか、謝っているフリをしているだけかなんてすぐにバレます。
自分が絶対に正しいと思っていることを間違っていたと認めることは、あなたのプライドを下げる役にも立ちます。
自分の思っている絶対なんて、盛大に間違っていることはざらにあるということを知っておいてください。
ということで最後に今回のまとめです。
人から気に障ることを言われることは、生きている限り0にすることはできませんが、それに対して怒ることはあなたに何の得もありませんという話をさせて頂きました。
そもそも人に対してひどい言葉を使うような人と同じ土俵に立って言い返すことはあなたの評価も下げるだけです。
あなたが怒り返さなくても、どちらの方が非があるかは周りからは一目瞭然です。
人を貶すのが趣味という人には、好きなだけ言わせてあげてください。
そして、失敗した原因の多くが自分以外の誰かにあると思った場合、失敗を防ぐために自分にできることはなかったか考えてください。
人を変えることは難しいですが、自分はいくらでも変えられます。
人を怒ることに時間をかけるよりも同じ失敗を繰り返さないようにすることに時間を割いた方が良いからです。
あと、言い訳が条件反射だった私も、自分に能力がないからできないんだということを心の底から理解したら、言い訳なんて出なくなりました。
そして、他人と意見の食い違いが発生した場合はすぐに自分が間違っていたと認めてください。
未来のことに対しての意見の食い違いなら議論する意味はありますが、過去のことで意見が食い違った場合には、どちらの方が正しかったのかという真実を追求することに何の意味もありません。
人の間違いを指摘しても得られるものは何もありませんが、自分の間違いを認めることができるというのは成長に繋がります。
今回は少し長くなってしまいましたが、一理あるなと思ったものだけでも参考にして頂けたらと思います。
最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。ディーターでした。